のぼり旗のデザインを考える上で最も気にしたいのが、「遠くから見ても分かりやすいか」ということです。
のぼり旗のいいところは、風にはためくことで『あれには何が書かれているのだろう?』と
道行く人の興味を引いてくれるところだと思います。
ただし実際に足を止めてじっくり見てくれる人が、果たしてどの程度存在するでしょうか。
おそらくほとんどの人が遠くから眺めるか、あるいは素通りされてしまうはずです。
デザインの優れたのぼり旗は、それでもターゲットとなる人々の目を引き付け、内容を瞬時に伝えます。
それが可能なのは、「必要最低限の情報を」「効果的な方法で」掲載しているためです。
例えばたくさんの文字をぎっしりと詰め込んだのぼり旗は、遠目から見ても何が書いてあるか分かりづらいですよね。
せっかくオーダーするのだから、色々な情報が載ったものを作りたくなる気持ちは理解できます。
しかし見る人に何も伝わららなかったら、それはのぼり旗を掲げる意味がありません。
のぼり旗は一番伝えたい情報を数文字にまとめ、中央部分に大きく掲載するのが基本です。
続いて、のぼり旗の「色」について見ていきましょう。
まず大切なのは、「いつ」掲げるのぼり旗であるかです。
この「いつ」というのは時間帯のことでもありますし、時期や季節のことでもあります。
時間帯に関して言えば、日中だけの旗と夜間も掲げ続ける旗では、生地や文字の色を変えるべきです。
というのも、黒や紺などの暗色系は日中ならよく目立ちます。
しかし、夜間は暗闇に溶け込んで見えづらくなってしまうのです。
よって夜間も掲げ続けるのであれば、暗くなっても見えやすい
白の生地に濃い赤や黒などの文字をおすすめします。
時期や季節に関しては、その時のイメージに合った色を使うのがおすすめです。
例えば春なら桜のピンク、秋なら落ち葉の赤や黄色といった感じです。
シーズンに合った色だと、悪目立ちしないのに人の目を引き付けてくれます。
ただし通年同じ商品を売り出す、お店のイメージカラーやコンセプトがあるといった場合には
のぼり旗の色もそれにあったものにするべきでしょう。